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台湾へ行こう! 2日目

通じなくはない翻訳
通じなくはない翻訳

台湾旅行初日から薄々感じていた事があります。

「意外と街で日本語を見るし、その上通じる」

これなんです。翻訳して印刷してある文章に関しては若干怪しい所もありますが、日本語の単語レベルなら通じる所もかなりありました。

前日の両替所なんかだと(少しぶっきらぼうながらも)「サイン、漢字」などと言われましたし、お土産を買いに行ったチャイナシューズのお店では、接客をするおばあちゃんが完全に日本語で話しかけてきます。

英語も難易度の高いものはそこまで多くなく、文字を読むだけなら漢字と英語の対訳でニュアンスは掴めるのでなんとかなりそうです。

間違えて乗車した路線。車体は同じ。
間違えて乗車した路線。車体は同じ。

さて、今日はまず故宮博物院に向かいます。故宮博物院までは台北からMRTで士林駅まで行き、士林からはバスなのですが、このバスが曲者でした。

乗車するにはタクシーと同じく手を上げて止めなくてはならず、さらに下車は日本と同じく降車ボタンを押すシステムながら、まさかのディスプレイに英訳がある車と無い車がある。あとディスプレイに文字すら出ない車。極めつけは台湾特有のラフな運転、絶対に手すりから手を離してはいけません。手を話さなくても急ブレーキとかでよろめきますので。

故宮博物院
故宮博物院

エクストリームドライビングテクニックのバスを降りると故宮博物院です。

なんと18歳以下は入場料無料で、証明できる書類があれば手の甲に故宮博物院のスタンプを押してもらって、それが入館証になります。持っててよかったパスポートのコピー。

さらに、博物館内のほとんどの場所はフラッシュ禁止ですが撮影可能。故宮博物院といえば宝石でできた白菜や豚角煮が有名ですが、これも撮影できちゃいます。

さらにさらに、場所によっては日本語のガイドも書いてあったりします。バスも「こきゅうはくぶついん」行きだったりするので、やはり日本人観光客は多いようです。

小籠湯包は8つで90台湾ドル
小籠湯包は8つで90台湾ドル

さて、故宮博物院の次は九份です。ただ、朝ご飯をホテルで出してた無料のパンだけで済ましてしまったので、軽食として駅前で小籠湯包を食べることにしました。ジューシーでリーズナブル、最高ですね。ちなみに小籠湯包とは小籠包よりもスーブの量が多いものを指すと日本のお昼の情報番組で観たのですが、どの店も小籠湯包って書いてたので違いがわからないです。

小籠包に舌鼓を打ったあとはいよいよ九份へ。台北まで戻って板南線に乗り、バスに乗るべく忠孝復興駅を目指します。

ちなみに、MRTの各路線には(車体のデザインこそ同じものの)カラーリングがされています。英語表記はこのカラーリングに基づくようなので、路線名がわからなくともBlue LineやRed Lineなどの表現で伝わるようです。

忠孝復興駅からは2番出口を出てすぐ右のバス停から、1062系統のバスに乗車します。バス停に並んでいると日本語堪能な白タクの運ちゃんが相乗りを勧めてきます。今回は聞きたいことだけ聞いてから断ったので詳細はわかりませんが、どうもバス運賃の倍額で九份まであっという間に送るよ、と言うことらしいです。中国語がわからない状態でトラブルになると困りますし、時間にも困っていないので今回はスルー。

あ、そうそう。やはりこのバスもトロピカルバスな感じです。乗車の際はシートベルトをお忘れなく。

バスに揺られること……どれくらいだったっけ(寝てた)。九份に到着です。

食べ歩きメインの上、交通量は竹下通りもかくやという感じなので写真は撮れませんでしたが、美味しかったものを書いていきたいと思います。


・タロイモシュー

シュー生地はどちらかというとパイ生地に近く、サクサクとした食感が特徴的です。この中にはタロイモのねっとりとしたクリームが入っています。クリームにはざく切りのタロイモが入っているのか、時折パイ生地ともクリームとも違う食感を楽しめました。さつまいも系の甘さが大丈夫で、里芋のなますみたいな食感がイケる人ならおそらくタロイモシューも楽しめるかと思います。


・香腸

台湾版ソーセージらしいです。最大の特徴は味。なんと焼豚のようにうっすら甘い味付けがされています。……ぶっちゃけ台湾は緑茶だろうとなんだろうと砂糖を入れているので最早この程度では驚かなくなっていますけど。で、この独特の甘い味付けがクセになるんです。ウチの母はどちらかというと甘いものは苦手なのですが、2本目を買おうか悩んでました。

今回は鉄観音茶、常に適温で飲めるのはありがたい
今回は鉄観音茶、常に適温で飲めるのはありがたい

折角なので台湾茶を楽しもうと喫茶店に入り、お茶を蒸らす時間で次による場所などを探していると、母上が気になる情報を見つけてきました。インターネットってすごい。曰く、

「九份から忠孝復興駅へ帰るバスへ乗るのは至難の業」

どうも、九份に出入りするバスのほとんどは観光客が押し寄せるバスなので、帰りは尚更混雑する様子。しかも、夕方以降は九份の美しい景色を見る人が押し寄せ、さらに帰還の難易度が上がる模様。なるほど、そりゃ白タクも湧きますわ。と言うわけで、現地時間午後3時を待たずして撤退。灯りが着いた幻想的な九份も見たかったのですけど、仕方ありません。

行きは貰わなかったけどいいのだろうか……?
行きは貰わなかったけどいいのだろうか……?

とりあえず、九份から坂を下る(=忠孝復興駅に近い)ほどバスは満員になるのが目に見えていたので、九份から上りながらバス停を探します。あらかじめ運賃を握りしめ、バスが着いた瞬間にダッシュ。今回は同行者に小柄な母上がいたので、私がバスのドアを掴んで、その腕の下を母上が通過して乗車する戦法を取りました。まさに外道。混雑自体は東京の通勤ラッシュに比べればなんてことないんですけど、バスが観光バススタイルなのでつり革も手すりもなく、椅子が埋まると出発なので乗車こそが命です。

運賃を払うとよくわからないカードを渡されました。おそらく支払い証明なのですが、これ行きのバスだと全く見ていないんですけど、良かったのでしょうか……?

ちなみに帰りのバスは急な坂をクラクションを鳴らして駆け降りるスリル満点の運転から始まるので、行きにも増してシートベルトが重要です。

表示さえ見てれば大体大丈夫
表示さえ見てれば大体大丈夫

一度ホテルに戻って荷物を整理した後、士林夜市でお夕飯にすべく再度MRTへ。桃園国際空港で買ったJOINT TICKET君、大活躍です。

目的地は士林夜市という名前なので、故宮博物院に向かう際に降りた士林駅で降りたくなりますが、最寄りは一つ台北寄りの劍潭駅。降りると人の流れがあるので、それについていくと大体夜市に着きます。

鼻が効く場合は臭豆腐の臭いが強くなる方向に進むと概ね間違いありません。……あの臭い、かなり強烈なので台湾で食べ歩きをする際は(手間がかかっても)ファブリーズとかを持ってくるのがオススメです。

こっちはフードコートがある方
こっちはフードコートがある方

夜市と一口に言いましても、見た限りでは二通りの夜市があるようです。一つは多分多くの人が想像しているであろう、屋台が立ち並ぶ夜市。もう一つはフードコートみたいな屋内の夜市、士林夜市の場合は「美食區」です。

今回はフードコートみたいな夜市で夕食を摂って、それから露天巡りをすることにしました。美食區は1階と地下1階があり、1階は土産物屋やゲームの出店、地下1階が本格的なフードコートです。

ガイドブックに載っていたシチュートースト(Coffin Bread:棺桶パン)を見つけ店頭でメニューを見ていたら、店員のおばあちゃんに腕を摑まれ店内にin‼ぅゎぉばぁちゃんっょぃ。皆さんはくれぐれも店頭で立ち止まらないことをオススメします。ちなみにおばあちゃんが教えてくれた棺桶パンの人気TOP3は上から「海鮮ちゃんぽんトースト」「チキンカレートースト」「エビパイナップルマヨネーズ和えトースト」。……おばあちゃん適当言ってないよね?